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【イベントレポート】私情協教育イノベーション大会「真に必要なAI人材とは?」

2021年9月6日~8日の3日間、オンライン(配信:アルカディア市ヶ谷(東京、私学会館))にて「2021年度私情協 教育イノベーション大会」が開催されました。


9月7日に開催された分科会【AI 人材育成支援のオンラインコース】にて、日本電気の孝忠大輔さま、日本オープンオンライン教育推進協議会の大谷紀子さま、そして関西学院大学の巳波弘佳教授が講演しました。


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分科会E 【AI 人材育成支援のオンラインコース】

「NEC アカデミー Online for AI」開講の紹介」/日本電気(孝忠 大輔)

「JMOOC 等 3 団体による「AI 講座」制作の紹介」/日本オープンオンライン教育推進協議会(大谷 紀子)

「AI 活用人材育成プログラム バーチャルラーニング版の紹介」/関西学院大学(巳波弘佳)

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AI人材育成・DX人材育成のための研修・教材にご興味を持たれている企業・学校法人の皆様向けにイベントでの登壇内容を一部ご紹介いたします。


※以下、巳波教授講演内容


国家急務問題の「AI人材育成」。真に必要な人材とは?

AI戦略2019では年間50万人のAI人材育成目標を掲げています。


私たち関西学院大学の問題意識は、

本当に「理系学生」を対象にするだけでよいか?ということでした。


技術的な知識とスキルがあればAIを活用できるのでしょうか?

AIを活用した新しいサービスや製品の計画は、

単にテクノロジー・スキルさえあれば可能になるでしょうか?

あるいは企業でのサービスや製品の「ニーズ把握」は誰がするのでしょうか?

 

AI人材に必要なスキルとは?

今後の私たちの社会では、AIとAI関連技術を理解して活用できる人材が必要となるでしょう。私たちはその人材を「AI活用人材」と定義しました。


「AI活用人材」とは、AIに関連する知識とデータサイエンスを理解し、

社会的およびビジネス上の課題にその知識を応用して、この現実世界で活かせる人々のことです。


私たちはAIユーザーとAIスペシャリストの育成に力を入れることにしました。

言い換えれば、「AI活用人材」が私たちのプログラムの対象となります。


実ビジネス視点と学問視点の両アプローチ

私たちは日本IBM社と共同開発し「実務視点」を重視し、内容に取り入れました。


高校卒業時、理系学生がAIやプログラミングの知識を必ず有する訳ではありません。

ですから、このプログラムは文理問わず、初学者から学べる内容として開発しました。


AI活用人材育成プログラム

2019年に開始した私たちのプログラムは全10科目あります。


「AI活用入門」を入口とし、その上位として「AI活用アプリケーションデザイン入門」「AI活用データサイエンス入門」があります。


※上記3科目をバーチャルラーニング版にて提供中です。(2021年10月時点)


また、実践演習コースも3コース準備しています。「AI活用実践演習C(Webデザイン)」では、User Experience/User Interface (UX/UI)について学んで頂きます。


※「AI活用実践演習A(JavaによるWebアプリケーションデザイン)」,「AI活用実践演習B(Pythonによる機械学習・深層学習)」,「AI活用実践演習C(Webデザイン)」は、2022年4月より順次バーチャルラーニング版として、学外への提供開始予定です。



「AI活用発展演習Ⅰ」では、今年度は「コロナ時代の営業」とし、企業の事例そのものをテーマに、AIを使用することで、何をどう解決するかをPBL(Project Based Learning)方式にて実施しました。受講者にとって「修羅場」を体験する内容となりました。


バーチャルラーニングとは「高度なe-Learning」

2021年からは、より多くの学生に提供できるよう、

私たちはバーチャルラーニング(「高度なe-Learning」)のプラットフォームを構築しました。


「高度なe-Learning」。これはeラーニングというだけでなく完全に設計された学習体験です。バーチャルラーニングは新たなスタイルであり、受講者は実践的な演習に取り組むことができます。


通常ほとんどのeラーニングはビデオを通じて実施し、先生はPPTのスライド説明をします。しかし私たちのバーチャルラーニングプログラムはデジタル資料だけでなく、

さまざまなデモ動画がアプリケーション開発やプログラミングなどのトピックに関連して

用意されています。教材に関する動画だけではないのです。


TAチャットボットという半自動化されたQAシステムがあります。シームレスな質疑応答により時間の節約が可能になります。


オンラインテストは、ほぼ章ごとに設定しています。

さらにコミュニティプラットフォームも双方向で提供しており、受講者は自然にお互いで情報共有を行い、教え合っています。


ほかにもいろいろな種類の実践的なワークがあります。

特に受講者は、関連するデモ動画を一旦停止や反復しながらAIアプリケーション開発と

プログラミングの演習を進めることができるため、自分の理解速度に合わせて学習することができます。


受講合格率は87%、不満足者はわずか1%

2021年から実施したバーチャルラーニング一期生(学内)の受講数は2000人を越え、その内訳は全学部網羅的で、かつ男女比もほぼ1対1でした。


合格率は87%。また受講アンケートから不満足者はわずか1%の結果でした。

2021年7月から一般企業や自治体へも提供

また、私たちのプログラムは自大学の学生だけでなく、2021年7月から日本の企業と自治体にも提供を開始いたしました。


冒頭の「AI活用人材」を対象としたことが、AI教育業界内でも非常にユニークなポジションを取りました。提供価格も年間1科目20,000円(税抜)。

利益追求企業でないからこそできる、高品質で安価な提供となっています。



企業や自治体、教育機関での利用はこのようなシーンを想定しています。

AIを活用したDX推進のためにも広くみなさまにご利用頂ければと思います。


オープンバッジの提供


各科目を受講した修了者には、デジタル証明が可能な「オープンバッジ」を発行しています。国際基準規格でブロックチェーン技術で改ざんできない仕組みになっており、

いつでもどこでもご自身のスキル証明をSNS等で共有・活用いただけます。


今後の取り組み


2022年度以降は、更にバーチャルラーニング開講講座を増やし、

学内外への提供を進めていきます。

国家の目標であるAI活用人材育成に積極的に貢献していきたく思います。


以上が、講演内容のサマリーです。


AI人材・DX人材育成をご担当の皆様、こちらからぜひ一度お問い合わせください。